コニカ ビッグミニ info【中古値段と作例&使い方】
コニカ ビッグミニについての情報をあちこちの角度でまとめます。
結論。ポケットからスッと出して、やや濃いめのエモい写真撮りたい方はビッグミニ、おすすめです。
コニカ ビッグミニの伝説が、いま、はじまる…!
目次
ボディはミニでも機能はビッグ、コニカ ビッグミニ
ビッグミニって名前からして、アンビバレントでかっこいいですね。相反する単語の組み合わせに、制作者のパンク魂を感じます。(著者の好みには偏りがありますのでお許しを…!)
最初のモデルは1989年に発売された「コニカ BiG mini」です。

シルバー輝く外装に、フロントの部分ブラックにある「A4」のドットの文字が映えます。A4まで引き伸ばしてプリントしても綺麗…という意味なのか、A4書類もくっきり映るという意味なのか…諸説あるようです。
何にせよ、テレビCMで「世界最小 最軽量」をウリにしているくらいでしたので、今では定番のコンパクトカメラの走りと言えるかもしれませんね。
コニカ ビッグミニの歴代シリーズ一覧
1989年に発売された「BiG mini」から、最後に発売されたと思われる「BiG mini neo-R」まで、Wikipedia調べですと、ビッグミニは全部で8種類発売されています。(2025.1.4 Wikipedia調べ)
- コニカ BiG mini
- コニカ BiG mini(BM-201)
- コニカ BiG mini(BM-301)
- コニカ BiG mini(BM-310Z)
- コニカ BiG mini(BM-311Z)
- コニカ BiG mini F
- コニカ BiG mini neo
- コニカ BiG mini neo-R
ただ、この他「スーパー ビックミニ」というシリーズや、調べていくと「BiG mini NOU」というのもあったりして、上記の8種類意外にもビッグミニだけでかなりのシリーズがあるようです。
どれがどんな写りなのかを完璧に調べるのは難しいですが、参考になるのはInstagramのハッシュタグです。

結構細かくシリーズで分かれています。
正直なところ付け間違いなどもあるかもしれませんが、参考にはなると思います!
(ちなみに初代ビッグミニはA4の文字が入っていることから「#bigminia4」というタグがあったり、メルカリ等でもビッグミニA4と表記されていたりします。)
コニカ ビッグミニ(BM-301)の作例
手元にあるコニカ BiG mini(BM-301)で撮った写真の作例です。






最初に現像したときの印象は、「結構くっきり濃い目に写るな〜」という感じ。

夜のフラッシュ撮影もくっきり。
ビッグミニはポケットにスッと入る小ささで、オートでさっと撮れるのが魅力ですが、手軽にこの写りが手に入るのが何よりの魅力だなと思います。
ちなみに筆者は、写真家のHIROMIXさんが使っていたとどこかで知ってビッグミニを買いました。
当時ロッキングオン誌等でアーティストを撮っていたという記事を読んだ記憶があるので、アーティスト写真を撮っている気分でパシャパシャ撮っています。
コニカ ビッグミニ 中古の値段は?
コニカ ビッグミニシリーズの中古値段の大体の相場を一覧にしてみます。(ジャンク品は除いた価格相場です)
※価格相場の調査対象はメルカリ・カメラのキタムラさん等(2025.1.5調べ)
ビッグミニ 製品名 | 価格 |
コニカ BiG mini | ¥7,000〜¥9,000 |
コニカ BiG mini(BM-201) | ¥12,000〜¥18,000 |
コニカ BiG mini(BM-301) | ¥12,000〜¥20,000 |
コニカ BiG mini(BM-310Z) | ¥2,000〜¥3,000 |
コニカ BiG mini(BM-311Z) | ¥3,000〜¥4,000 |
コニカ BiG mini F | ¥24,000〜¥40,000 |
コニカ BiG mini neo | ¥2,000〜¥3,000 |
コニカ BiG mini neo-R | ¥2,000〜¥3,000 |
一覧にしてみると、BM-201、BM-301、Fの3つが突出して高くなっています。
この3製品は今見てもデザインがいいですねぇ…



どれがいい?コニカ ビッグミニシリーズ
ビッグミニの中古の値段相場は前述した通り。
じゃあ高い方が写りがいいのかというと、筆者の個人的な印象では「そんなに大きく変わりは無いのでは?」と思います。
前述のハッシュタグで、複数のビッグミニで撮られたであろう写真を検索して見比べてみても、そこまで違いがあるようには見えなかったのと、フィルムの粒子感はどのシリーズでも感じられました。
なので、ビッグミニのデザイン面含めた持つ楽しさが欲しい方は「BM-201」「BM-301」「F」のどれかを、とにかく安く!という方は、「neo」「neo-R」あたりが比較的新しく値段も手頃で良さそうです。
コニカ ビッグミニ あえておすすめを選ぶなら?

あえておすすめを選ぶとしたら、再三ご紹介している筆者が持っている「BM-301」です。
最初に撮ったとき、こんなに小さくてこの写りか!と感激した覚えがあります。

あと、とにかく軽いのと、ツルッとした丸みを帯びたデザインで、かっこよさも可愛さも兼ね備えているところもいいですね。

注意点としては、暗いところはつぶれがちなので、夕方以降は早めにフラッシュ焚かないと厳しいです。

また、稀にコマ送りがうまくいかないときがあって、多重露光みたいになるときがありました。
その辺もアナログなフィルムカメラの味わいということで楽しめる方には、ビッグミニ、おすすめです。
コニカ ビッグミニの使い方

何しろ誰でも簡単に写真が撮れる手軽さがビッグミニの魅力ですので、使い方も簡単です。(フィルムの装填方法 BM-301の例)
側面にあるツマミを下に下ろして裏蓋を開けたら、35mmフィルムを上記写真の向きでセットします。

ベロをちょこっとひっぱりまして…

このくらいまで伸ばしまして…

裏蓋を閉めましたらセット完了。

カメラ上部左側のPOEWRボタンを押すとウィーンと音がしますので、セット完了となります。
あとはカメラ上部右側の大きめのボタンを押すとシャッターが切れます。
詳しい使い方はマニュアルやYouTubeで解説されている方がいらっしゃるので、そちらが詳しいです!
36枚撮り 35mmカラーネガフィルムがおすすめ

超初心者さんを想定して、前提のお話を…。
フィルムもたくさん種類が売っていますが、ビッグミニに入れるのは最もポピュラーな35mm(135と表記)のフィルムです。
細長い120フィルム(ブローニーフィルムまたは中判フィルム)や110フィルムは入りません。
また、カラーで撮りたい方が多いと思いますので、モノクロではなくカラーの35mmフィルムを選びましょう。
そしてそして、27枚撮りと36枚撮りの2種類がありますが、コスト面を考えると基本的には36枚撮りの方がお得です。
ネガフィルムとポジフィルム(リバーサル)という区別もあるのですが、多く出回っている定番はネガフィルムですので、36枚撮りの35mmカラーネガフィルムを選んでおけば間違い無いでしょう。
下記に、36枚撮りがある35mmカラーネガフィルムの定番商品リストのリンクを記載しておきます。
(※数字はISO感度の数値で、高いほど暗いところで撮れます)
【余談】ビッグミニとロッキング・オンとHIROMIX

繰り返しの筆者の個人的な話で恐縮ですが、ビッグミニと聞くと写真家のHIROMIXさんとロッキング・オン誌を思い出します。
HIROMIXさんがビッグミニでロッキング・オン誌面のアーティストの写真を撮っていたというのを何かの記事で読んだ記憶があり、笹塚の近江寫眞機店さんでBiG mini BM-301をお手頃価格で見つけて購入しました。
なんとなく、音楽好きと相性いい気がしているビッグミニです。
コニカ ビッグミニがある生活

手のひらサイズで値段もお手頃、軽くて持ち運びも便利、難しいことは一切無しで、ボタンを押せばエモいフィルム写真が撮れちゃうのがビッグミニです。
まさに、ボディはミニでも機能はビッグなコニカ ビッグミニのご紹介でした。
Photographer(作例写真)

世田谷・千歳烏山のギャラリーフィルモ店主。フィルムカメラをはじめとした、ノスタルジックな写真好きを集めて、日々何かを企てている。
Writer

世田谷・千歳烏山のギャラリーフィルモです。フィルム写真を中心とした、ノスタルジックな雰囲気の写真展を定期的に開催しています。レトロな写りの写真が好きな方、ぜひ展示してみませんか?

