大木彩香さんによる写真展「刻一刻」が、11月10日から13日にかけて開催されました。

大木さんのご祖母様との時間を過ごした軌跡が、写真を通して語られています。

何気ない風景や生活を感じる写真の数々。

観る者に生きるということが何なのかを訴えかけてくるような心地がしました。

大木さんにお話を伺うと、「暗い写真だね」という方もいれば、「あたたかい写真だね」という方もいたそうです。

観る人によって、もっと言えば観る人の体験してきたことや現在の状況によって、感じ方が大きく変わるのではないかと思います。

生きることが幸せだったのかどうか。

それは本人にしか分からないし、本人だとしても、実はとても分かりにくいことなのかもしれません。

ですが、「刻一刻」を観て感じたのは、生きることは幸せだったと信じたい気持ちです。

刻一刻と過ぎゆく時の中で、確かに一つ刻まれた生の営みを垣間見た展示でした。

そんな体験ができたことは、少なくとも私にとっては、幸せな時間だったと信じています。

大木さん、展示を開催していただきありがとうございました。

また何かを、刻みに来ていただけたら嬉しいです。

【会期】2022年11月10日～13日